MU形光コネクタがファイバチャンネル用標準コネクタとして採択
MU形光コネクタがANSI規格に
MU形光コネクタ製造者協議会(事務局:NTTアドバンステクノロジ株式会社)注1は、10月4日に米国、ニューハンプシャ州、ナッシュア市で行われた第20回ファイバチャンネル標準化委員会で、NTTが開発したMU形光コネクタがファイバチャンネル用標準コネクタとして圧倒的多数で採択されたことを明らかにしました。これを足掛かりに、MU形光コネクタの米国での普及が一層促進されるものと思われます。
米国の代表的標準化機関であるアメリカ規格協会(ANSI)注2情報処理技術標準化委員会(NCITS)の中のファイバチャンネル標準化委員会(T11.2)は、光ファイバを用いてコンピュータと大容量外部記憶装置との間を高性能に相互接続するために必要となる技術の標準化(ANSI規格)を進めています。ここで標準化された技術は、ファイバチャンネルのみでなく、コンピュータの各種インタフェースに使用されますのでこの影響力は非常に大きいものがあります。
ファイバチャンネル用光コネクタとして、これまでは、NTTが開発したSC形光コネクタが使用されていましたが、IT需要の急激な進展に伴い、ネットワークを構成するコンピュータ、サーバ、スイッチ等の機器の小形、高実装密度化の需要が高まっており、このため、光コネクタにも小形化が求められていました。
MU形光コネクタは、SC形光コネクタの後継機種として1993年にNTTで実用化され、光コネクタの中心となるフェルールにSC形光コネクタの半分の直径(1.25mm)のフェルールを開発し、採用することにより全体の大きさを半分以下に小形化することに成功しました。また、プラグとアダプタの結合、離脱にはSC形光コネクタと同様に押し込むだけで結合し、引っ張れば離脱するプッシュプル結合方式を採用し、さらに、2心、8心、16心等の多心接続アダプタ、バックパネル実装用ハウジング、簡易レセプタクル等各種メニューも開発されています。これらにより、光ファイバを個別に接続する光コネクタとしては世界で最も小形で、高性能、操作性が優れ、応用範囲も広い光コネクタです。
MU形光コネクタ製造者協議会では、昨秋から、MU形光コネクタを世界に普及するため海外の各種展示会に出展して製品紹介を進め、欧米の光ファイバ関連の技術者やユーザーに製品の機能や使用したときの利点を説明してきました。
このたび、ファイバチャネル標準化委員会で承認されANSI規格となったことにより、米国はもちろん、全世界でMUコネクタの使用が普及するものと期待しています。
MU形光コネクタの国際普及を促進するため、MU形光コネクタメーカが参集して作った任意団体。メンバは、タイコエレクトロニクスアンプ(株)、ヒロセ電機(株)、本多通信工業(株)、三和電気工業(株)、セイコーインスツルメント(株)、YKK(株)、(株)扇港産業、(株)理経、日本モレックス(株)。事務局は、NTTアドバンステクノロジ(株)。
米国の代表的標準化機関であり、米国におけるISO、IECのメンバボディ。1918年10月に、工業製品の規格を統一するためASME、ASCE、ASTM、AIEE及びASMMEの五団体と三つの政府機関により、非営利目的のAESC(American Engineering Standards Committee)として設立された。その後、多数の学会、協会、業界団体等が加盟。1966年8月に自主的な国家規格の制定と普及、消費者保護、国際標準化活動への参画などを目的に大幅な改組を行い、1969年名称をANSIに変更した。現在、1,400以上の企業、団体、政府機関、学会等が加盟している。
